色々と試行錯誤して、徐々に改善しつつあるキャスティング。まだまだ成長の余地のあるが、フォームは少し良くなってきたような気がする。
先日、富山遠征中に少し気づいた事があるのでまとめてみる。キャスティングとリグに関するティップスみたいな内容。
数十メーター先の護岸際に落とせない!
上記の動画を撮影した富山県新湊の奈呉の浦大橋のたもとには、岸から少し離れた場所に護岸がある。当日は根魚を狙って橋の下から護岸際を丹念に打っていこうと考えていた。タックルは愛用のワールドシャウラツアーエディション1651FとアンタレスDCMD。
動画に写っている通り、キャストのフォームは悪くはないのだが、いくら投げても遠投できない。当の場所は一番近い所であれば岸〜護岸まで30m程度。主に使用したリグはテキサスやビフテキで、軽いものでも7g、重いものでは18gの重量があったので、飛ばせられない距離ではない。しかしリールのブレーキを調整しても、ルアーのリリースタイミングを工夫しても尽く手前に急降下する。飛距離はせいぜい10数mといった所。シンカーを20g位まで上げ、リールのブレーキを緩めにしたりもしたが、今度はバックラッシュの嵐。一体何が一体悪いのか?
投げられるリグ・投げられないリグ
あまりにもキャストが決まらず、少し落胆して休憩していると、ふと思い当たる事があった。前日別の場所でキジハタゲームをやった時には特にキャスト時のストレスは無く、サイズは大し事はなかったが釣果も上げられた。この時との違いは何だったのだろう?
一番の違いは、使用したリグだ。キジハタゲームをした時は、ドロップシンカーとオフセットフックを組み合わせた10g程度の直リグを使っていた。
一方、新湊で使用していたテキサス・ビフテキは重さこそ同程度かそれ以上であったものの、リグ交換が容易になるようサルカンを用いた工夫を施してあった。
このリグはバレットシンカーに通したリーダーにストッパーを通し、端をサルカンに結んである。サルカンをスナップに取り付ける構造にすることで、他のリグやハードルアーとの交換ができるという意味では便利ではある。しかしサルカンより先はロッドのティップガイドの外に出す必要があるし、シンカーを遊動式にするため、リーダーをある程度長めにとる必要があるので、タラシがどうしても長くなる。写真のリグではサルカン〜シンカーまでおよそ14cmくらいの長さがある。
シングルハンドキャストのように竿先の反発を活かしたキャストでは、タラシを長めに取ると、ティップの曲がりが吸収されて反発力が殺されてしまう。1651Fはファーストテーパーなので少しタラシはあった方がキャストしやすくはあるが、それでも10cmを超えると寧ろ扱いにくくなってしまう。
リーダーの素材による影響
加えて、リーダーの素材も悪影響を与えていたように思う。最近使用しているショックリーダーは、専らバリバスのVEP。この製品は根ズレに強く価格も手頃なので気にいいっているのだが、素材がナイロンなので伸縮性が高い。
よく伸び縮みするリーダーは、キャストミスした時の衝撃を吸収してくれるので高切れしにくいというメリットはある。反面、縮む勢いでルアーに速度が付きやすいので、キャストした瞬間の初速が上がりやすい。これは重いシンカーを使うほど顕著になる。新湊でバックラッシュが重症化した理由は恐らくコレではないかと思う。
キジハタゲームで使用していたリーダーも同製品だったが、タラシはほぼ0cm〜長くても5cm強程度だったので、伸縮による悪影響はほぼ無かったものと思われる。なお、最近は高切れや根ズレ防止を重視してロングリーダー気味(大体5〜6ヒロ)のシステムを組んでいる。これだけ長いナイロンリーダーでも、ガイドの内に収まっている限り、反発を活かしたキャストでも影響はないという事になる。
キャスト法とタラシの長さは工夫が必要!
今回の経験で分かったのは、キャスト方法によってタラシの長さは調整する必要があるという事。殊、竿先の反発で投げるシングルハンドキャストではタラシはできる限り短く取る方がキャストはしやすくなるのだと思う。
個人的な課題としては、テキサスリグやビフテキリグをどうやって使うかという点。サルカンを使わず、リーダーの先に直接シンカー&フックを付けてしまうという手もあるのだが、リグ交換が面倒くさくなる。かといってランガンスタイルのオカッパリでは、リグに合わせて何本もロッドを持ち歩きたくはない。ちょっと工夫が必要だな。