11月の連休、ふと思い立って糸魚川に遠征。狙いはヒラメ・シーバス、ワンチャンで青物。滞在直前の気温は平年より高め、滞在中は雨がちと、まぁまぁタフコンディションの中望む。
目次
Strategy
糸魚川市には海に流れ込む河が幾つかある。今回注目したのは市の西側を流れる姫川と東日本の海川。Googleマップで見ると、大きな流れ込みで、いかにもシーバスが付きそうな場所。また、海川河口から続くはヒスイ海岸はゴロタ石で急深なサーフ。ヒラメや青物のポイントで静岡の原海岸との連想が働く。ヒラメハンター堀田光哉さんも推奨の場所。また、海が荒れた時のヘッジとして、姫川港内での釣りも可能かと判断。
Day 1:姫川港~姫川河口
糸魚川に到着した金曜は夕方から小雨がちらつき、土曜の朝まで降り続いたので釣行開始は土曜午後から。デイゲームではどうせ釣れんだろうとの想定で、下見を兼ねて姫川港訪問。
余興としてワーシャツアーエディション1651f&アンタレスDCMDでエギングをやってみたがアタリすら無し(笑)。エギを一個破損して終了。ベイトエギングは今後のテーマだな。生体反応は薄かったが、護岸際をフッコクラスのシーバスが泳ぐのを黙視確認。ポテンシャルはありそう。
因みに、姫川港は比較的アングなラーに寛容ではあるが、やはり立禁の場所はある。下の画像赤線部は潮当たりがよさそうだったり、テトラ等があっていかにも良さそうだが、関係者以外は入れないので注意。青線部なら船が着かない限り遊ばせてもらえる。
夕マヅメ近くになつたので、姫川河口に移動。港から河口まではほど近い。河にかかる橋から見ると左岸の方がポイント移動幅もあると判断。キャンプ場前から入る。
いざ釣りを開始すると、まぁまぁな海の荒れ具合。ヒップウェーダーを持参したが、時折来る高波に歯が立たず。ものの数十分で下半身ずぶ濡れ(泣)。
晩秋~冬の荒れた日本海に中途半端な装備は役に立ちません…
肝心の釣果はというと、これまた散々。中~大型サイズを期待して大きめのミノーを投げるが無反応。サーフではあるが、沈み根も随所にあるらしく、ミノーとメタルジグをロスト。他にも多数のアングラーを見かけたが、今一つな様子。日没後は雨も降ってきたので納竿。次の日に再起を期す。しかし買ったばかりのマグダーター無くしたのは痛かった…
Day 2-1:海川河口
日曜は待望の晴れ間が覗く。但し夜からは雨、祝日月曜朝は大降りとの予報につき、勝負は実質的に土曜朝&夕マヅメのみ。河岸を変える意味で、朝はもう一つのポイント候補だった海川河口の堤防に出向く。
海川河口の堤防は足場が少し高いので比較的釣りやすいが、それでも海は荒れがちで、堤防に当たった波が時折水柱を上げる。堤防先端は波にさらわれそうなので、やや手前から沖合いに向かって斜にキャストする事にする。
閑話。堤防入口付近で準備をしていると、脇からわかものが無言で登場。此方には一瞥も与えず堤防先端に立つ。先に来ているから順番を守れという決まりも無いのだが、存在を無視されたようで単純にムカつく。
一言かければお互い気持ちよく釣りできると思うんだが…まぁ反面教師にしておこう。
閑話休題。結果的に、ここでも釣果は上がらず。一度バイトを感じたが、サイズ的にはさほどでもない。収まらないうねりでルアーの動きもままならず、水しぶきが上がり続けるので、敢えなく退却。東側のテトラ帯付近でも打ってみたがノーバイト。2敗確定。
Day 2-2:姫川港(再訪)
翌日月曜は東京帰還、しかも早朝からまとまった雨が降る予報。そんな訳で最早夕マヅメのワンチャンに賭ける他なくなった訳。サーフリベンジも考えたが、うねりが収まっていないと話にならない。少しでも釣果に繋げるべく、昨日魚影が認められた姫川港再訪を決心。
この日は前日と変わってアングラーが多い。昨日入ったポイントにも数名の人影が見える。トラブルを避けるべく、間隔を開けて湾奥で釣り開始。
釣り準備をしている間、地元アングラーと会話。聞いてみると、姫川港はかなり魚種が豊富で、時間帯によってはワラサ等青物も釣れるし、梅雨時には80cmアップの真鯛が数枚かかったとの事。
やっぱ一番の情報源は地元アングラーですね。
周囲の状況からするに、デンカというコンクリート会社の大型船が出入りするので、一般の漁港より水深があり、色んな魚が入って来るらしい。停留している船の隣で釣りしたり、街灯の下で立ちションしてるオッチャン釣り人がいたり、寛容というか牧歌的な雰囲気。釣り場が少なくなる中で、こういう場所は大事にすべきだと思った。
再度閑話休題。昼過ぎのド干潮から始めたが、生体反応は全く無し。釣り場が何処かを問わず、釣れる場所というのは何がしか生命感を感じるもの。痛恨のボウズがアタマをよぎる。
湾奥の岸壁をなぞるように、数ヵ所で扇状にキャスト。フローティングで反応が無ければシンキングも使ってみるが反応薄。アピール重視で使ったメタルマルも護岸際の係留ローブとおぼしきストラクチャーにかかってロスト。港湾関係者の方、申し訳無い🙇。
そんなこんなで港湾内をランガンしていると、小さなバイト。小さなシーバスか?フッキングが甘くてバラしたが、小さくても生体反応があったのは良い傾向。夕マヅメ近くになって、少し状況が変わってきたか?
日が沈むと餌釣り師達が帰り始めた。港湾でも一番潮通しの良いポイントが空いたので、すかさず移動。ルアーをDUELのヘビーショットに変えて、ボトム付近~中層を攻める。カラーはグローベリーなので、薄暗い中でアピール効果を狙う。
護岸から追い風に乗せてやや沖目にキャスト。水面が停泊中の船の照明が照らされた部分と暗部の境目に掛かるようリトリーブしてくる。食わせの間を作るべく巻きの手を止めると、カツッとルアーに当たるようなバイト。先程と同様、頭の小さな魚が噛みついたような感じ。今度は掛かった。チーバスか?
リールで巻いてくると水の抵抗が小さい。やはりそれほど大きな魚ではなさそう。さぁ抜き上げで一気にランディング…できない。やたら重い。ワーシャの番手が1651Fだった事もあり、ベリーがぐんにゃり曲がる。苦労して引き上げてみると…あ、細長い。ダツか?あるいはまさかの…
そう、まさかのタチウオ!道理で噛みつくようなバイト、引きの軽さの割に重量があった訳だ。照明に照らされて光る大きな目と胴体。艶かしく波打つ背鰭。思わず溜め息が漏れる。何と美しい魚だろう!
この後しばらく続けてみたが、バイトは続かず。風が強まり、小雨もちらついて体感気温も下がってきたので納竿。目標のシーバス・ヒラメとは出会えずじまいだったが、思いがけない魚との出会いには感動。お酒も美味しく、人もおおらか。是非また来ますよ糸魚川。どうもありがとう‼️