マレーシア釣行記 2024年9月(ロンピン・セイルフィッシュ編その2)~悲願達成!!~

前の記事に引き続き、ロンピンセイルフィッシュチャレンジのまとめ。今回はセイルフィッシュの釣り方、タックル、釣果などについて記そうと思う。

セイルフィッシュ釣りについて

セイルフィッシュの基本的な釣り方は、生餌(Live bait)を用いた泳がせ釣り。アジのような小魚の背にサークルフックを掛け、セイルが食い付いて来るのを待つ。この餌になる小魚を釣るため、最初はサビキ釣りをする事になる。

泳がせ用サークルフック。船で準備してくれていた。

ルアー釣りの場合、基本的に使うのは小型ポッパー。セイルはその口の形状からか、小さな魚を捕食する事が多いらしく、生餌同様にルアーも小さなサイズを使う。但しルアーに関しては魚の活性が高くないとかなり難しく、「ルアーでも釣れなくはない」という感じだった。今回の実釣でもルアーをかなりキャストし続けたが、魚信は得られず終いだった。

使用タックル

今回の遠征で使用したロッドは2種類。先ずワールドシャウラドリームツアーエディション1604RS-5。言わずと知れたワールドシャウラのパックロッド版で、シリーズの中では一番強い。もう一つはスコーピオン1604SS-5。こちらも同様、4番手。これらは元々、日本で鰤のジギングをやるために購入したロッド。

何しろ初めてのセイル釣りなので、4番という番手が果たして強度的に十分かという不安はあった。しかしかつて村田基さんがロンピンでセイルフィッシュ釣りをしておられた時(下記動画)、ワーシャの4番を使っておられた事もあり、強度には問題ないと最終的には判断した。

厳密には、スピニングとベイトでは同じ番手でも別物なんですけどね(笑)

ワーシャと合わせるリールはカルカッタコンクエストMD300XG、スコーピオンにはエランスーパーワイドパワーセイルフィッシュはかかった直後のファーストランで数十mは一気に走るという噂を聞いていたので、ラインキャパのあるリールを選定した。上記動画を参考に、使うPEは3号を想定していたので、カルコンなら240m、エランなら360m入る。さすがのセイルでも何100mも連続で走るとは思えないし、いざとなれば船で追ってもらえば良いと考えた。

ルアーは15cm弱の小型ポッパー。セイルが好むというピンク系のカラーを中心に揃えた。ルアー釣りはメインでば無いと思っていたが、少しでも可能性があるならルアーで釣ってみたい。メインルアーは下記2種類をそれぞれ数本、加えて同じ位のサイズのポッパーやジグを持参していった。

ルアーに付けるフックはシングル、若しくは自作のバタフライフック。事前に調べた所、セイルフィッシュはビル(鼻先にある槍状の部位)があるが故に口が小さく、トレブルフックではフッキングしづらいという事らしい。

バタフライフック作成に用いたのは、オーナー針の「バラカット泳ガセ」20号。二つの針を背中合わせにし、シャンクにPEラインをぐるぐる巻きつけた上でエポキシ接着剤で固定したもの。スプリットリングでルアーに装着する。スプリットリングはボンバダのフォルチ#6を使った。結局ルアーでは釣果が無かったので、ルアー関連情報はご参考まで。

バタフライフック装着例。ルアーの泳ぎを見て、バランス調整は必要。

フック作成工程としては、①二つの針をスプリットリングに通す、②PEを巻く、③エポキシで巻いたPEを固定、という順序の方がやりやすいです。

釣果

チャーター船の予約状況により、今回のツアーは9/21と9/23と中一日挟む3日間の行程だった。1日目はまったくバイトもなく、ボウズに終わる。泳がせ仕掛けはおろか、上記のポッパーは勿論、ジグまで試したが反応が全く無かった。

一日空けた2日目は、待望のセイルフィッシュから魚信が得られた。午前中に掛かった魚は敢え無くサメに喰われてランディングに持ち込めなかったが、午後に掛かった魚は無事キャッチ。ルアーへの反応が皆無だったので魚の活性はさほど高い感じでもなかったが、それでもセイルフィッシュは一定数存在したのだと思う。

偶然ではあったけど、中一日挟むという日程は結果的に正解だったかも知れない。初日は海に全く生命感が無く、恐らくコンディションが良くなかったように思う。一日挟む事で海の状況も少し好転したのではないだろうか。

一方、事前情報として聞いていたサメの存在は現実のものである事も確認できた。他の釣り人のブログで過去の釣果を読むと、ロンピンのハイシーズンではかなりの数のセイルフィッシュが確認できたという事なので、サメを避けるためセイルが沖に散ってしまっているというのもあながち嘘ではないのかなという気がした。

予期せぬ出会い

今回の釣行では、釣れた魚を含め色々楽しい出会いがあった。中でも嬉しかったのは、釣り界のレジェンド・村田基さんに出会えた事だった。

ロンピンに着いてホテルにチェックインした後、夕食を取るために近くのローカルレストランに向かった。席についてしばらく経つと、何やら日本語が聞こえてくる。ふと目をやるとSHIMANOのロゴが入った赤いコスチュームに身を包んだ男性の姿。紛れもない村田さんだった。上述した通り、今釣行の予習のため村田さんのロンピンでの釣り動画を観ておいたが、まさか本人に会えるとは思ってもみなかった。

少しお話を伺った所、村田さんですらかなり苦戦しておられるようだった。番組のネタバレになるのは良くないので詳細はあえて書かないけれど、「かつてよりは随分釣りづらくなった」という旨をおっしゃっておられた。やはりサメが増えた影響なのか、あるいは年々増えるアングラーによりプレッシャーが上がっているのか、いずれにせよ年々釣りづらくなっているのではないかという気はする。

まとめ

厳しい状況ながらもターゲットの魚をキャッチできた事は何にも代えがたい経験だったと思う。ルアーで釣れなかったのは残念だけど、力強い引き、ファーストランでドラグから一気にラインが出される興奮を味わえて本当に身が震えた。

一方、過去の状況との比較や自ら体験したバイトの少なさ等を勘案すると、長期的にはロンピンでのセイルフィッシュ釣りは段々難しくなるのではないかという気もする。一過的な状況かも知れないけれど、一抹の不安は否めない。もし同じようにセイルフィッシュを釣りたいと思われる方が居られたら、早めに行動しておいた方が良いかも知れませんよ。

とあるエージェント曰く、毎年ピークとなる9月に向けて1年前から予約をする人も居るとか。こんなだからプレッシャーも上がるのだと思うけど、釣りバカの情熱は東西を問いませんな(笑)

釣行動画

今回の釣行の様子は、YouTube動画で2回に分けて公開しています。文字では語りつくせないセイルフィッシュの強い引き、憧れの魚を手にした時の感動を収めていますので、是非こちらもご覧ください‼️高評価&チャンネル登録もよろしく🙏

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