マレーシア釣行記 2024年9月(ロンピン・セイルフィッシュ編その1)

前回の釣り堀に引き続き、今年9月のマレーシア釣行記。今回はクアラロンピンまで出向き、セイルフィッシュ釣りに挑戦した。先日アップしたYouTube動画との連動記事第一弾として、今回はロンピンの紹介とチャーター船の手配について記そうと思う。

クアラロンピンってどんな所?

クアラロンピン(KualaRompin)は、南シナ海に面するマレーシア東南部の街。実際に滞在した上での印象は、マレーシアの地方部にある漁師町といった風情。この街の特色は、同地の沖で毎年セイルフィッシュが群れをなしてやってくるという点。特に9月はハイシーズンとなり、世界各国からセイルフィッシュを求めて多くの釣り師が集まる。

赤い矢印で示した辺りがクアラロンピン

個人的にも、セイルフィッシュ釣りには以前から興味があった。ミサイルか槍のような独特の形状、「海のフェラーリ」という異名の由来である爆速のファーストラン。釣り人なら一度は釣ってみたい魚の一つである筈だ。この異形の魚を手にするため、以前からロンピンには訪問してみたいと思っていた。

By Raver Duane, U.S. Fish and Wildlife Service – [1], Public Domain, Link

交通手段

日本から直接クアラロンピンに行く事はできない東京からだと、成田若しくは羽田から一旦マレーシアのクアラルンプール国際空港(KUL)、若しくはシンガポールのチャンギ空港まで行き、そこから別途移動する事になる。

私は今回マレーシアに一度入り、滞在先であるニライ(Nilai)というクアラルンプール郊外の街からロンピンに向かった。クアラルンプール近辺からロンピンに向かう場合、大きく二つの経路がある。

空路+陸路での移動

一つは空路と陸路の組み合わせ。KUL空港からロンピン最寄りの空港(サルタンアーマドシャー空港、以下KUA)まで、マレーシア航空など、複数の航空会社の便が早朝から夕方まで利用できるフライト所要時間は1時間くらい。

但しKUA空港からロンピンの街中までは、別途車orタクシーで移動する必要がある。道のりとしては130km程度。

KUA空港~ロンピン市内までの道のり

タクシー等も探せば見つからなくはないと思うが、ロンピン市内での移動の必要性を考えると、KUA空港でレンタカーを借りるのが良いと思う。

陸路のみでの移動

もう一つは陸路のみの経路。クアラルンプールでレンタカーを借り、車で移動する方法。この際の移動距離は300km弱、実際の所要時間は4-5時間といった所。

車で行く場合のKUL空港からロンピンへの経路

私が実際選んだのは、この経路。理由としては、先ず前述の通りロンピン市内の移動にも車は必須なので、空路で行った場合も結局車を借りる事になると思った事。また、空港の搭乗手続きや荷物受け取りが単純に煩わしくて好きではない。

そして少なからぬ理由として、「マレー半島横断」をしてみたかったという気持ちもあった。釣り遠征なので、当然主目的は釣りなのだけれど、釣り場に辿り着くまでの旅程も出来る限りドラマティックにして楽しみたいというのが個人的なポリシー。経路上にはいくつかサービスエリアがあり、日本と同様に休憩や給油ができる。普段から車に乗りなれている人であればさほど苦でもないと思う。

尚、言うまでもなく上記の記述は独力でロンピンまで行こうと考えた場合の移動手段。車を利用するなら、当然国際免許証が必要になる。前回の記事「事前調査」でも言及した通り、私はマレーシア渡航前に国際免許証を取っておいたので、空港でのレンタカーも問題なく借りる事ができた。ツアー業者に依ってはロンピンまでの移動を含めてアレンジしてくれると思うので、独力に拘らない方は業者に頼る手もあると思われる。

事前釣査&チャーター船手配

今回の釣り準備として、先ずチャーター船業者の調査と手配から始めた。料金に関しては業者によりかなりのバラつきがあるように思った。当時の為替レートで計算すると、単独釣行の場合、一日当たり大体9万円弱~16万円強という所。その中でも、私が選んだ業者は一日6万円少々と比較的コスパの安い所だった。他の業者と比べ、サービス紹介用のHPが無く情報を掲載している場所がFBページだけだったので少々不安はあったが、釣行に際しては特に問題は無かった。お世話になった業者のFBページはコチラ。

Muhamed Nurhafiz Bin Zainal  (nuries)
https://www.facebook.com/@nur1es

価格に関して言うと、人数が増えるほど一人当たりの料金は下がるように設定している業者もある。下記シンガポールの業者だと、最低釣行日数2日間の前提で、一人SGD $2978/人の所が2人だとSGD $1578/人との事だった(調査当時の価格)。

Fishzone Sportfishing
https://www.fishzone.com.sg/

当然ながら、上記の業者を使う場合、情報参照ややり取りは基本的にすべて英語。日本の業者でもツアーは組めるが、どうしても割高になる。価格の割引を勘案すると、交渉や予約のできる程度の英語力のある方を交えて2-3人のパーティを組んでローカルの業者に直接コンタクトする、というのがコスパの良いやり方と言えると思う。

ただし、船のサイズによってはあまり参加人数が多いと釣りがやりにくくなる可能性もあると思います。

情報を収集する中で、少々気になる情報が日本の業者から得られた。その業者曰く、「今年はサメが多く、セイルフィッシュが寄って来ないのでツアーの実施を見合わせている」との事。真偽は定かでは無かったが、他の業者からの情報と突き合わせてみた結果、確かにサメは居るものの、釣りが成立しないほどの状況では無さそうだった。実際、業者のFBページなどを見ると釣果報告としてセイルの写真がそれなりにアップされていたりもした。少々懸念は残ったものの、好奇心と釣りたい欲求が勝り、準備を進める事にした。

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