5月下旬~6月下旬の1ヶ月弱、ワーケーションで那須塩原に滞在した。那須塩原は那珂川などが流れ、渓流魚も多く放流されている地域という事で、滞在中に付近で渓流釣りを楽しんでみた。
目次
事前釣査。
今回の活動範囲は那珂川水系の河川で、高久乙の宿を中心としたエリアを主に狙ってみた。この辺りは那珂川北部漁協の管轄で、同漁協のHPでは河川マップも準備してくれている。マップを見つつ、入渓しやすいポイントを幾つかチェックしてみた。
那珂川北部漁業共同組合 河川マップ http://www.nakagawa-hokubu.or.jp/publics/index/11/
どうにも釣れない。
乙女の滝・室戸温泉・那須フィッシュランド付近に入渓してみるが、ヒットはおろかまともなバイトすらない。場所によっては日を変えて複数回入ってみるが、結果は同じ。
いずれの場所も数時間釣り続けて、1バイトあるかどうか。バイトがあっても食いが浅くてフッキングに至らない。桂川釣行時に実績のあったタックルで臨んだので、それなりの確信はあったのだが、こうも釣れないと段々不安になってくる。
釣行内容を落ち着いて考えてみると、釣れない要因の一つは場所にあるように思えた。まず那珂川上流部は概して川底が浅く、魚の居着きそうな深みがあまり見つからない。また、川の流れが速くルアーが一気に流れてしまう。加えて折からの雨で増水、流れがいやましに速まっている。これでは魚が気付く筈もない。
那珂川上流部のポイントを中心に回ればそれなりに釣果が得られると目論んでいたが、そうは問屋がおろさない。どうやら早々に戦略の変更が必要そう。
河岸を変える。
調べてみると、同じ那珂川水系の箒川では放流が盛んに行われているとの事。塩原漁協のサイト依ると、放流量も数100kgと那珂川とは桁が違う。遊漁券は別途購入する必要はあるが、挑戦してみる価値はあると判断。「魚が釣りたきゃ魚の居るところに行け」という村田基御大の言に従い、釣り場の変更を決める。週末土曜、一路箒川へ向かう。
箒川#1:魚信はあれど
晴れの土曜、ファミリーマート那須温泉店で入漁券を買い求め、無料配布していた釣り場マップも入手。PDF版は塩原漁協のHPからダウンロードできる。
初めての川で見当がつかないので、先ずはコンビニ近くの古町県営駐車場近くから入渓する事にした。川に入って釣り始めると、早々に同行者にヒット。そこそこのサイズのヤマメがかかる。残念ながらカメラを回しておらず、足元でバレてしまったのだが幸先は良い。魚信が得られた事で希望が見いだせたように感じた。
しかしその後が続かず。二人ともバイトは得られるものの、ヒットに持ち込めない。八方手を尽くして午前中粘ってみたが、結局まともな釣果を得られず。ワタシ自身は小さなウグイ一匹をキャッチしたのみで納竿。
箒川#2:会心の一尾
まともな釣果が得られなかったとは言え、魚の存在は認められた事、小魚がスクールを作っていた事などから、やはり箒川は魚影が濃い事を確信。日を改めて一人で再挑戦してみた。
今回はポイントを少し下流に移して入渓。かなり浅いポイントだったので、比較的水量と流れがある場所を狙ってルアーを打ち込む。何投かの後、流れが狭まって下流に流れ込む辺りでヒット。それまでのアタリとは明らかに異なる重量感を竿先に感じる。
上げてみると20cmを軽く越える良型ヤマメ。結局この日のヒットは一度だけだったものの、しっかり手応えのある魚が獲れたので満足。
ヒットルアーはSMITHのDコンパクト38。キャスト直後からトゥイッチで手前まで引いて来た。他の場所でもチェイスが見られたので、この日は小型ミノーへの反応が良かったように思う。
閑話 : ちょっと残念な話
那珂川水系の中でも非常に水の透明度が高く、魚影も濃い場所として、大蛇尾川という川がある。今回の滞在先からも近かったので、一度訪問してみようと思っていたが、どうも立ち入れない状況にある事が分かった。
大蛇尾川渓谷に昨年龍の国というキャンプ場が建設され、かつて入渓点だった箇所に入れなくなった上、付近の駐車場も事実上利用不可な状態にあるという事。遥か下流から延々歩けば入渓出来ない事も無さそうだが、キャンプ場側とトラブるのもつまらないので、近づくのは止めておいた。
川岸を私有地にする事は違法ではないし、昨今のキャンプブームもあってキャンプ場を設営する事の経済効果の大きさなどもあるのかとは思うが、どうも釣り人目線からするとアンフェアなやり方だなと思わざるを得ないエピソードだった。今後、付近に釣りに行かれる方は注意した方が良いと思われる。
皆がハッピーになれる方法を行政にも考えて欲しいモンだね。
箒川#3:夢よもう一度
滞在期間も残り少なくなってきた週末。もう一度魚信を得たいという事で、再々々度箒川訪問🤣。しつこいようだが、やはり魚の数が那珂川とは全然違う。当たり前だが、まず魚のいる場所でないと魚は釣れないのである。
週末土曜の朝、初回訪問時と同じポイントから入渓。前回は上流に向かって釣り上がったが、今回は下流に向けて釣り下がってみる。Googleマップで見る限り、下流にも幾つか堰があって、魚が居着いていそうな場所も認められるので、堰下を中心に探ってみる。
午前中ヒットしたのは小さなヤマメとウグイ。ヤマメは前回同様Dコンパクト38、ウグイはAR-Sで釣れた。釣れた時刻は大体朝7:30頃で、初回訪問時のヒット時刻と同じくらい。雨がちで水温が安定しなかったせいか、概して少し気温が高くなってからの方が魚の反応は良いように思った。
さて一応釣果が得られたものの、サイズ的には少し不満が残る。那須滞在日数も少なくなり箒川四たび訪問の機会も無さそうなので、午後からも粘ってみる事にした。
先日、二度目に訪問したポイントに入る。同じ場所で釣れるとは限らないのだが、少なくとも一度訪れた場所は入渓点や地形が把握できているのでシナリオが建てやすく、効率的な釣行ができる。ガチで釣りをする予定がなくても、有望なポイントには一度足を踏み入れておくのが良いと思う。
入渓後、目ぼしい箇所を手前から順々に打っていき、前回良型がかかった辺りを再度探る。柳の下のドジョウならぬ、岩の間のイワナを探す訳😜。
前回同様、流れが狭まって速くなる辺りの上流に向けてルアーをキャスト。この日は食いが渋かったので、AR-Sスピナーのスローリトリーブで攻める。と、下流側のアウトレット手前でヒット。午前中のベビーサイズとは明らかに異なる重量感が竿先に伝わる。
狙い通り見事にヤマメキャッチ。前回ほど大きくは無いが、それでも20cmを越えるナイスサイズ。粘った甲斐があったというもの。雲行きがあやしくなった事もあり、この日は満足感の中で納竿する事にした。
渓流釣りというと朝マヅメを狙うのがセオリーみたいな気もするけど、夕マヅメもやってみる価値はありそうだね。
“Ford, Every Stream.”
4月の桂川に続き、渓流釣りは二回目。川ごとに渓相が変わるのは勿論、魚種やルアーセレクトも変わってくるのは非常に楽しい。また、遠征先の滞在中にその土地の物産も楽しめる。今までは海釣りが基本っだったので、海無し県は遠征候補から外していたのだけれど、今後は積極的に訪問していきたいと思う。全国が俺の遊び場になるぜっ。
次は何処へ行こうかな🤟?